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祖父の面影


人生を通して使っていくであろうものを自分から自分へプレゼントする。

30歳の誕生日から、いまのところ毎年続けていること。

歳を重ね、物欲も少なくなり、欲しいと思うものにも変化が。

今年の誕生日は、少し早めに カメラ(Leica M-P)とレンズ(Summilux 35mm f/1.4 ASPH, Summarit 75mm/f2.5)を自分へプレゼントしました。

その日からどこへ行くのも何をするにも一緒。

こうして、私とLeicaとの蜜月がはじまりました。

Leicaの写真は、人やもののストーリーまで映しだすような、不思議な魅力があるような気がします。

そんなLeicaで撮りためた写真を見ながら、実家で過ごしていた休日の昼下がり。

古いカメラの存在を朧げに思い出し、探すこと30分。

引き出しを開けると、そこにはLeicaの文字。

その瞬間、亡き祖父の姿が鮮やかに蘇った。

重たいそのフィルムカメラをいつも持ち歩き、どんなときも写真を撮っていた祖父の姿が。

そう、祖父もLeicaを愛用していたのです。

それを知らなかった私は、やっぱり遺伝てすごいなぁと、妙に納得。

時代は巡れど想いは永遠。

私も祖父のように、このLeicaとつきあっていきたい。

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